定期試験の重要性

ゴールデンウィークも明け、恐怖が段々と近づいていることは生徒諸君もお気づきでしょう。
そう、何を隠そう中間考査です。
この辛い現実から、逃げたくなる諸君の気持ちは痛いくらいわかります。
ですが、中間考査は範囲がしっかり定まっているため、対策は立てやすいものです。

さらに、しっかり勉強さえすればある程度得点が取れ、「俺だってまだまだ捨てたもんじゃないな。これからも頑張ろう。」というヤル気もアップにもつながります。

志が高いのは結構だが…

「いや、俺/私は学校の連中などではなく、全国の学生と戦いたいから模試の方で点数を取るための勉強をするぜ。学校の定期試験なんて。スケールが小さいぜ。模試が俺/私を待っている。」と豪語する生徒さんもいるでしょうし、私の見てきた生徒さんの中にはこのようなタイプもいました。
このようなタイプの学生さんは(1)本当にできるタイプと(2)現実から目をそらすタイプに分類できます。

 

(1)のような生徒さんは、おそらく毎回の定期試験で相当優秀な成績を取っていると思われるので、問題ないでしょう。今後もさらなる高みを目指して頑張ってくれることを期待しています。

ああ言えば、こう言わずに

問題なのは(2)のタイプの学生さんです。個人的な経験ですが、進学校の生徒さんに割りと見られます。
彼らの言い分は「学校のテストなんてお粗末だから。」、「定期考査など範囲が決まっているから勉強すれば誰でもできるじゃないか。模試は範囲が決まっていないし、真の実力が測れるから模試の方がエライ。」という様な趣旨であり、このような発言を私は聞き飽きるくらい聞かされてきました。

本当に「お粗末」か?

まずは、「学校のテストはお粗末だから」という見解に対して。
どのように「お粗末」を定義するかによります。(彼らの言い分を聞くと、未だに試験問題が手書きであることを理由に「お粗末」だと見なしていることもあるようです。それはいささか乱暴でしょう。)

彼らが言う「お粗末」には、「問題が雑」、「多すぎる」というものがあります。

本当に「問題が雑」か?

確かにごく一部の先生は個人的な趣味だろうとしか思えない出題をされることもありますが、本当にそれはごく僅かなケースであると思います。大半は学習したことがしっかり身についているかを確認できるような良問が出題されているように思えます。

本当に「多すぎる」のか?

確かに、大量の問題を出題される先生もいらっしゃいますが、それでも、騒ぐほどのものではないと思います。生徒から試験問題を見せていただくと、普段から教科書や問題集を丁寧に学習すれば、無理なく対応できる程度のものが多いです。自身の演習不足の責任転嫁としか思えない主張が見受けられます。

定期試験だってエライ

「定期考査など範囲が決まっているから勉強すれば誰でもできるじゃないか。模試は範囲が決まっていないし、真の実力が測れるから模試の方がエライ。」について。

範囲が決まっていて、誰でも得点できるとおっしゃるのであれば、ぜひともそのような生徒さんにはしっかり勉強していただいて、目前の定期試験で高得点を取っていただきたいです。

また、「模試は範囲が決まっていないし、真の実力が測れるから」という部分に関しましては、「真の実力」かは分かりませんが、実力を図るという点に関しては同意見です。ただし、「模試の方がエライ。」ということに関しては首肯しかねます。定期考査でも実力を測定できるのでは、と私は思います。

定期試験にも模試にも独自の役割がある

模試には模試の、定期考査には定期考査の、それぞれ独自の良い所があります。完全に「模試の方がエライ。」と断言することはできません。

模試は自身の全国的な位置づけが明確になりますし、入試問題のようにランダムに出題されているので、より実戦的であると思います。一方で、定期試験は特定の単元をしっかり学習する絶好の機会です。単元の基礎固めに最適です。ですので、優劣を断定することはできません。

定期試験を軽視すると…

前述したように定期試験は基礎学力を固める絶好の機会です。それゆえ、これを軽視してしまうと、基礎力が身につかず、今後の学習に大きく支障が出てしまいかねません。まずは学校の定期試験で高得点を取ることを意識して勉強していただきたいです。
幸い、中高一貫校の扱っている教材や宿題は模試や受験問題に直結していますので、定期試験対策こそが今後の受験対策となっております。この恵まれたチャンスを有効利用しない手は無いでしょう。

ここまで言ってもまだ言うか!?

 

しかし、ここまで書いてもまだ、「学校の現代文や古典、英語Ⅰをやったところで模試などの実力試験では良い点数が取れるはずがないでしょう。」と反論する方もいらっしゃるかもしれません。(実際そのようなバトルを生徒さんと繰り広げました)

では、聞かせていただこう。

現代文で扱った用語(逆説的、形而上、アイロニーといったもの)を説明できますか?

英語Ⅰの教科書に出てきた単語や熟語の意味をスラスラ言えますか?

本文中の重要構文を見抜けますか?英語ⅠのLesson1の趣旨を英語でまとめられますか?

もっと言えば、学習した内容を自分の言葉で他人がわかるように説明することができますか?

これらができて、初めて「基礎」が身についたといえるでしょう。皆さんが考えるよりも「基礎」はハードルが高いのです。

ついでに

「基礎」はハードルが高いといったついでに。

大学入試問題の数学を見ると、公式や解法パターンの丸暗記に対して警告している問題も見受けられます。

例えば、有名なものとして、1999年の東京大学の前期日程の文理共通の第1問が挙げられます。

その問題は加法定理を証明させる問題でした。東京大学を受験する学生ですから、ある程度問題のパターンも習得したであろうし、倍角公式も半角公式も加法定理から導けることでしょう。そしたらまさかの加法定理そのものの証明が出題されるだなんて。

「東大にやられたぜ。加法定理自体は超基礎的なんだけどな。どう証明するんだっけ?」と、大半の受験生は不意をつかれ、悔しい思いをしながら、受験会場を後にしたはずです。

 

この問題はこうやって解けばいい、この公式を使えばいいと典型的な解法パターンの習得をすると思います。

もちろん、それも大切ですが、ある程度問題が解けるような段階になったら、なぜこの公式をこの場面で使うのか?なぜこの解法が便利なのか?この公式が生まれた背景は?と一歩踏み込んで考えて欲しいものです。

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木元 佑太朗

木元 佑太朗

東京大学文科1類入学、法学部卒業。 子供たちに自分の頭で考える習慣を身に着けさせることが理念。 科目を問わず入門・基礎から東大入試まで対応可能。 趣味は語学(英語、ドイツ語、フランス語)、ワイン、犬(柴犬・ゴールデンレトリバー)、古典芸能鑑賞、ランニング。

コース紹介 中高一貫校生・高校生対象

中だるみ中高一貫校生の英語の数学定期テスト対策コース 高校生定期テスト対策コース

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2016年05月25日